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金の産出国ベスト10!南アフリカの時代から中国の時代へ

お手持ちの金の産地について想像したことはありますか?金の産出地といえば、アフリカをここでは、金の産出国ベスト10や、世界的に金の買取需要が高まっている理由について紹思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、近年は中国での採掘も増えてきています。介します。

【目次】

5~10位の国の産出量は90~100トン台

2~4位はオーストラリア、ロシア、アメリカ

世界1位は中国の453トン

「都市鉱山」にも注目が集まっている

まとめ  


5~10位の国の産出量は90~100トン台

2016年の統計をもとに金の産出国ランキングの5位から10位までをみていきましょう。

・5位:インドネシア 168トン

・6位:カナダ 165トン

・7位:ペルー 164トン

・8位:南アフリカ 150トン

・9位:メキシコ 120トン

・10位:ガーナ 95トン


※出典元:GFMS GOLD SURVEY 2017

ご覧のとおり、5~10位の国の金の産出量は、90~100トン台です。南アフリカのランクの低さに驚いた方もいるでしょう。南アフリカには400kmにもわたる巨大な金鉱脈があり、金の産出量世界1位を誇っていた時期がありました。しかし、南アフリカでは100年以上も前から金が採れることが知られていたため、掘りやすい部分は掘りつくされてしまったのです。

調査によると、アフリカの金の埋蔵量は変わらず世界のトップクラスです。しかし、現在は地中3,000mほどの深さまで掘らなければ金は採掘できません。特に、人種隔離政策(アパルトヘイト)が廃止された1994年以降は人件費や深く穴を掘るためのコストなどが高騰し、徐々に産出量が減少しています。


2~4位はオーストラリア、ロシア、アメリカ

次に、金の産出国ランキングを4位から2位まで順にみていきましょう。


金の産出国ランキングの4位はアメリカ合衆国で、産出量は236トンです。1950年代に世界中からカリフォルニアに採掘者が集まったゴールドラッシュが歴史的に有名で、現代でも堅調な産出が続いています。また、中央銀行が外貨準備に占める金の割合が非常に高いことでも有名です。


3位はロシアで、産出量は253トンです。シベリアから極東ロシアの地域で新しい金鉱床が発見されるなど、金鉱山の開発が進んでいることから産出量が増加傾向にあります。経済を安定させるため、金の採掘だけでなく金の輸入についても積極的です。

2位はオーストラリアで、産出量は290トンです。小規模な金山が多いですが、かつての南アフリカと同様に古い地層があり、露天掘り(地表から順々に掘っていく方法)で金を効率よく採掘できます。しかし、1980年代に年間300トンを算出したのをピークに徐々に減少傾向にあります。なお、金の取引価格が下落しないように先物などの複雑な取引をする「ヘッジブック」を行う企業もあります。


世界1位は中国の453トン

金の産出国ランキングの1位は中国で、産出量は453トンです。広い国内には露天掘り鉱山を持つ企業があり、コストを抑えつつ採掘が行われていす。特に2017年には山東省で中国史上最大規模とみられる金鉱脈が発見されたため、今後もますます採掘が活発になる可能性が高いです。

古くから中国では通貨が変わっても価値が変わらない金を好んでいました。特に、経済が発展し、金の投資が自由化されてからは、個人でも金の購入や積み立てができるようになりました。そのため、アクセサリーなどの宝飾用としての金の需要だけでなく、個人が投資目的で保有することや、中央銀行が貿易や通貨を安定させるために保有するという目的でも需要が増えています。


「都市鉱山」にも注目が集まっている

都市鉱山とは、ここまで紹介してきたような金鉱脈を採掘するものではありません。廃棄された電化製品などから金やレアメタルを収集するという考え方です。金の買取需要が高まっている原因は、この都市鉱山の採掘にあります。

都市鉱山の資源は、不要になった貴金属ジュエリーだけでなく、ラップトップパソコン、電話、カメラ、プリンタ、スキャナなどさまざまです。このような身近な電気製品の電子基板の中にあるICや半導体、配線などには金が微量に含まれています。これらを特殊な方法で取り出すことで新たにインゴット(金を精製して塊にしたもの)にリサイクルできるのです。

ある試算によると、日本の都市鉱山には金が約7,000トンあると推測されています。これは金鉱脈を持つほかの国に匹敵するほどの埋蔵量です。実際に2020年の東京オリンピックでは、「都市鉱山から作る!みんなのメダルプロジェクト」として、都市鉱山から算出したリサイクル金属から金、銀、銅、すべてのメダルを作ろうというプロジェクトがスタートしています。

回収には複数の方法があるので、自分の不用品を提供するのも良いでしょう。また、この取り組みにより都市鉱山の認知度があがり、金の取引を活性化させる後押しとなりそうです。

まとめ  

ここでは、金の産出国ベスト10について紹介しました。かつて多かった南アフリカでの金の採掘は徐々に減少し、近年は中国から産出される金が増えています。また、世界の金鉱脈から産出できる金の量には限りがあるため、都市鉱山と呼ばれる金の再利用も注目され、金の買取需要が高まってきています。

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