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東北地方と「金」の関わり|日本と金の豆知識

日本で初めて金が採れたのは東北地方の宮城県です。東北と金には深い関わりがあり、平安時代から当時の都を凌ぐほどの金で輝いた時代もありました。歴史的にみても多くの金山をもつ岩手県、長く金を採掘できた秋田県、純金こけしで一躍有名になった青森県、それぞれの金にまつわる様々な魅力をピックアップしてお伝えします。


【目次】

東北地方と「金」①中尊寺金色堂

東北地方と「金」②尾去沢鉱山

東北地方と「金」③黒石純金こけし

まとめ


東北地方と「金」①中尊寺金色堂

岩手県西磐井郡平泉町にある中尊寺に、金色堂と呼ばれる国宝第1号指定の阿弥陀堂があります。金色堂は多くの産業文化に影響を与えた奥州藤原氏の繁栄を現代に色濃く残す建築物の一つです。みちのくにおける黄金期の名残は金色堂を含めても少ない数しか残されていませんが、全盛期の三代秀衡の時代には都を優に超えるほどの金であふれていたと言われています。

奥州藤原氏の繁栄を支えた金には、岩手県南から秋田県境にかけての金山の存在が大きく関わっています。朝廷と東北が古くから対立していた原因は、「金山を守るため」だったとも言われています。そこに金があると分かれば簡単に手放すわけにもいきませんから確かに納得できます。

黄金時代を支えた金山は、陸前高田市竹駒町にある玉山金山、一関市東山町にある矢ノ森金山、一関市千厩町の三枚山金山など十数か所あります。当時は50を超える金山があったようですので、エリア全体が金山であったといっても過言ではないでしょう。金山跡として観光地になっている場所では、現在でも坑道に入ることができる場所があります。岩手に足を運んだら、金色堂をはじめとする黄金期の名残に一度は触れてみるのも良いでしょう。


東北地方と「金」②尾去沢鉱山

尾去沢鉱山は秋田県鹿角市尾去沢にある金鉱山で、日本でも最大級の大きさを誇っています。採掘鉱区の広さは、東西5~6km、南北16kmにわたり12区24.5kmです。年間22万tの粗鉱採掘があった日本最大級の巨大金鉱山です。

金はもちろん、銀、銅、鉛、亜鉛なども多く採掘され、日本の財政や発展に大きく関わってきました。

2007年には近代化産業遺産、また日本の地質百選にも指定されている尾去沢鉱山。一帯は有名な鉱山が数多く分布しており、例年たくさんの観光客が訪れています。鉱山の掘り方から厳しかった労働環境、鉱山独自の厳しい法規制なども学ぶことができます。

尾去沢鉱山の坑道は、総延長1.7kmもありその大きさは圧巻です。夏には気温が低く快適なので、夏休みを利用した来場者も多く見学を楽しんでいます。また、砂金取りや天然石堀り体験ができ、鉱石を使った万華鏡やパワーストーン作りなども人気です。坑道内は夏でも寒いと感じるほど温度が低いため、見学に訪れる際には上着などを持参することをおすすめします。


東北地方と「金」③黒石純金こけし

1988年に竹下内閣がふるさと創生資金として地域振興の目的で全国各市区町村に使用用途を指定しない一億円を交付しました。青森県黒石市は市民からのアイデアに基づき純金こけしを製作しました。

その後、黒石市は深刻な財政難に陥り、純金こけしは売却の運びとなります。2007年に一般競争入札により最低落札価格1億9,000万円を超える価格で落札され、黒石市は財政難を乗り越えることができました。


まとめ

東北地方の金にまつわる歴史は、平安時代から続いています。あの松尾芭蕉も金色堂のある中尊寺で「金」の光を希望の光に見立て句を詠みました。当時の東北地方は、今では想像ができないくらいの金で溢れていたのかもしれませんね。


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