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【金の歴史】「金」は無価値になったことがない!

金は、世界で初めて貴金属として扱われたとされています。黄金に輝く美しさと希少価値が太古から認められ、王族の装飾品や貨幣として長く利用されてきました。

人と金の関りはなんと紀元前6000年から始まり、悠久の歴史の中でその価値が認められてきたのです。ここでは、資産価値としての金の歴史をご紹介いたします。


【目次】

証券や紙幣と違って、金はそれ自体に価値がある!

最古の金の使用の歴史は紀元前6000年頃

価値の基準となったのは紀元前1350年頃

日本の金の歴史は8世紀から

これからも金は安定資産として活躍する

・​​​​​​​まとめ


証券や紙幣と違って、金はそれ自体に価値がある!

証券や紙幣といった紙の資産は、国や企業の経済状況と信用度によって価値が常に変動します。

しかし、金はそれ自体に価値がある「実物資産」であるため、長い歴史の中で無価値になったことが一度もありません。情勢変化とは関係がないので、国が破綻しても企業が倒産しても、金の価値が無くなる事はないのです。そのため、政治や経済が不安定な時代には金の価値はより傾向があります。

また、希少性の高さも金がその価値を維持する理由の一つです。現在世界中にある金の総量は約17万トンで、これは50メートルプールの約3杯半の量でしかありません。その希少性からも、金の価値はゆるぎないものとなっているのです。

更に詳しく知りたい方はこちら→なぜ「金」には価値があるのか?その用途、価値の変遷とは

最古の金の使用の歴史は紀元前6000年頃

金と人類の歴史は古く、紀元前6000年頃に発展したメソポタミア文明まで遡ります。

チグリス川とユーフラテス川に挟まれた地で開花した文明は、シュメール人という種族により手掛けられました。シュメール人は金の装飾品をまとっており、これが世界最古の金とされています。彼らは天文学についての情趣が深く、粘土板にはアヌンナキと呼ばれる神々を記していました。そして、そのアヌンナキが地球の金を求めてシュメール人の元へやってきたという伝説も残されています。

金との関りでとくに有名なのが古代エジプトでしょう。太陽神ラーを崇拝していた古代エジプト人は、金を太陽の象徴として扱い、王のみが所有できる貴重なものでした。当時は一般市民の保有は認められず、隠し持っていることが発覚すると処刑されたという記録も残されているそうです。

エジプトには金産出地域があったため、紀元前3600年頃には金を鉱石から分離して、精錬する技術が開発されました。その技術により作られた金が、ツタンカーメンの黄金のマスクや三重の棺などに使用されたのです。

価値の基準となったのは紀元前1350年頃

紀元前1350年には、金の純度を測定する技術が開発されました。これにより金の価値が客観的に示されるようになり、金が貨幣として用いられるようになったのです。

ちなみに、最古の金貨とされているのは紀元前7~6世紀に、リディアでアリュアッテス2世王が作ったエレクトロン貨と言われています。

1816年から1970年代まで続いた金本位制では、金の価値を基準に紙幣の価値が決められていました。現在でも、世界の中央銀行が準備資産として金を保有していることからも分かる通り、引き続き高い資産価値が認められているのです。

更に詳しく知りたい方はこちら→人類と金の関係・歴史①「古代エジプトのツタンカーメン物語」

日本の金の歴史は8世紀から

日本の金の歴史は8世紀からスタートしました。「続日本記」によると、現在の宮城県で金が確認されたことが記されており、東大寺の大仏にも金メッキが使用されていたそうです。

かの有名なマルコポーロの「東方見聞録」では、日本は黄金の国とされており、それに魅了されたコロンブスがアジア大陸を目指して大航海時代へとつながったと言われています。

これからも金は安定資産として活躍する

前述した通り、地球上に存在する金の絶対量には限りがあるので、将来的な生産量もある程度決まっています。そのため、今後も金は希少価値を持ち続け安定した資産となることが見込まれるのです。紙幣や株式、証券といった紙の資産は、政治や経済情勢によって価値がなくなってしまうリスクがぬぐえません。

しかし、金はそれ自体に価値があるため、他の投資商品のリスクを相殺できる資産として活躍し続けるのです。

まとめ

金は長い歴史の中で永続的にその価値を認められ、人々に憧れられてきました。古くは紀元前6000年のメソポタミア文明からはじまり、紀元前1350年には貨幣価値の基準として用いられるようになった金。地球上の金の総量は変わらず、これからもその希少価値は変わらないことでしょう。

価値がなくなってしまうリスクをはらんでいる紙の資産とは異なり、金は安定した資産としてこれからも活躍し続けるに違いありません。


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