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13年で6倍!金の大まかな価格推移をチェック

金投資や純金積立を検討する際に、最も大切な指標になるのが価格推移です。特に気軽に純金に投資ができるようになった2000年以降の金価格の推移は、今後の動向を占う際にも極めて重要な参考資料になるでしょう。

そこで今回は、1999年の底値を基準として、現在に至るまで金価格の推移をまとめました。金価格上昇の裏にある要因も同時に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【目次】

「上場最安値は1999年の「1g836円」

「株も貨幣も価値が揺らいだ同時多発テロ…その裏で急騰した金」

「リーマンショック&サブプライムローン騒ぎで、金の信頼度への注目が更に高まる」

「今や金は「1g5000円前後」で安定」

まとめ


「上場最安値は1999年の「1g836円」

今でこそ高い価値を持ち、比較的安定した投資対象として一定の地位を確立している金ですが、昔から高い価値を誇っていたわけではありません。1983年、OPECが石油価格を大幅に値下げしたことをきっかけに、金価格の下降トレンドが始まりました。

1985年のプラザ合意、1987年のブラックマンデーを乗り越え、日本に過去類を見ない好景気の波が訪れます。その結果、純金へと流れる投資マネーが激減したのです。

近年で最も価値が低かったのは1999年。当時は1g836円という価格でした。1991年に日本で起こったバブル崩壊の余波、そして1997年に起こったアジア通貨危機の影響を受け、金の相場がかなり下がってしまったのが原因です。

その後、株や為替が盛り上がりを見せ、資金が純金から離れていってしまったため、この相場はなかなか回復することはありませんでした。


「株も貨幣も価値が揺らいだ同時多発テロ…その裏で急騰した金」

しかし、ある事件をきっかけに金の価値は大きく上昇します。それが2001年に起きたアメリカ同時多発テロ。

一般的に、世界情勢や金融不安が高まると、金の相場は上昇すると言われています。有事の際には、最悪の場合貨幣価値が一瞬で無くなってしまう、なんてこともありますからね。そんなもしもの時に備え、世界共通の価値を持つ純金に注目が集まるというわけです。

米国中心の信用経済への不安が高まる中、信用リスクのない「実物資産・金」への注目が加速したのです。

そうして金を買う人が増えれば、当然それに合わせて相場も上がっていきます。この事件を起点に、金の価値はこれまでの下落傾向から一転、上昇傾向に転じます。

その後も北朝鮮のミサイル発射やイスラエルのレバノン侵攻といった有事が世界各国で起こったこともあり、安定力のある純金はどんどん資金を集めていきました。


さらに詳しく知りたい方はこちら→過去の金価格の傾向から今を知ろう!約20年の金相場の傾向とは?

「リーマンショック&サブプライムローン騒ぎで、金の信頼度への注目が更に高まる」

金の価値を決定づけたのは、2007年~2008年の間に起こったリーマンショックとサブプライムローン問題。

これをきっかけに株式市場が一気に崩壊。日本国内にも大きな影響を与えました。この時の社会の混乱を、今でもはっきりと覚えているという人は多いでしょう。

世界中を不景気の波が襲い、結果として、株式や証券といった高利回りの投資商品は軒並み価値を失いました。米国発の世界的な金融危機発生でドル不信が拡大、行き場を失った投資マネーはドルを初めとする通貨から、安全資産「金」へシフトし始めたというわけです。

もちろん、途中には現金の確保なども同時に行われてはいましたので、一時的に金価格が下がるシーンもありましたが、長いスパンで見れば金の価値は上がり続けることになりました。

そうして金のニーズが高まれば高まるほど、相乗効果で金の価格はさらに上昇。当時の年間平均価格は3000円強。1999年の836円から見れば、約10年で4倍近くの価値にまで膨らんだということです。


さらに詳しく知りたい方はこちら→金を売りたいけど相場が分からない!価格はどうしたら上がるのでしょうか?

「今や金は「1g5000円前後」で安定」

その後、インドや中国といった新興国の経済発展の勢いが増し、それに応じて金の需要が高まっていきました。またその一方で、ドルやユーロの通貨不振、株取引などの低迷もあり、安全資産である純金への買いが集中することに。

そうして金の価値が高まっていき、現在では1g5000円前後の数値で安定するようにまでなりました。純金はたった13年で、およそ6倍もの価値を持つまでに成長したのです。


まとめ

安全資産である純金は、何かと話題に事欠かない近年の世界情勢を受け、今後も着実に需要を伸ばしていくことが予想されています。

また金は、石油や宝石などと同じ、限りある資産です。埋蔵量と産出量は毎年徐々に減っていくことになりますから、ますます価値の上昇が見込まれているのです。


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