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プラチナの種類(純度)について理解を深めよう

プラチナといえば、金以上に産出量が少なく、非常に希少価値の高い金属です。酸に対して強い耐腐食性、高い融点、そして王水以外には溶かすことができないという特徴があり、美しい白色光沢を維持することが可能です。主な用途としては、自動車触媒、カテーテルなどの医療器具、ハードディスクなどの電子機器、そして一番身近な宝飾品があります。今回は、その中でも宝飾品としてのプラチナについて、詳しくご紹介します。

【目次】

プラチナジュエリーにはどのような純度がある?

それぞれのプラチナの純度を理解しよう

 ・Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850とは

Pt1000以外の需要がある理由

 ・純度が低いと加工しやすい

純度を下げる場合は何を混ぜている?

 ・パラジウムやルテニウム

まとめ


プラチナジュエリーにはどのような純度がある?

プラチナも金や銀などのほかの金属と同様、純度が重要な分類指標となります。金は24分率という少し特徴的な分類手法を取り入れていますが、プラチナは一般的な1000分率で分類されています。用途によってさまざまな割合の品位が存在していますが、一般的に買取などの取引においては、Pt1000、Pt950、Pt900、Pt850などの品位が流通しています。

それぞれのプラチナの純度を理解しよう

Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850とは

プラチナの買取において、価値があるとして取引されているPt1000・Pt950・Pt900・Pt850。それぞれの特徴について、確認していきましょう。


・Pt1000  100%のプラチナをPt1000と表示します。ただし、装飾用や宝飾用のプラチナについては、完全に100%ではなく、実際には99.9%程度の純度で、0.1%は他の金属が含有されています。そのため、Pt999と表示するのが厳密には正しいのですが、貴金属業界の慣習上、Pt1000として表示されることが多いです。


・Pt950  純度が95.0%のプラチナです。プラチナ以外の他金属が多く含有されていると金属アレルギーを引き起こすことがあります。しかし、Pt950は純度が高めのため、Pt900よりも金属アレルギーになりにくいという特徴を持ちます。

一方で、プラチナの割合が大きいことによりPt900よりも柔らかく、やや加工がしにくい、傷つきやすい、というデメリットがあります。

さらに詳しく知りたい方はこちら→国際基準に適合している?プラチナの種類であるPt950とは


・Pt900  純度が90.0%のプラチナです。日本国内においてはジュエリーなどの用途で利用されることが多く、比較的需要は高いです。

プラチナは純度が高いほど柔らかく、地色が黒みがかっているという特徴を持ちます。しかし、Pt900は高い純度ながら耐久性と地色の輝きをバランスよく兼ね備えるという考え方から、結婚指輪、婚約指輪などによく用いられています。

さらに詳しく知りたい方はこちら→国内需要の高いプラチナの種類であるPt900とは?


・Pt850  純度が85.0%のプラチナです。こちらも国内需要が高く、特にチェーンネックレスとして多く用いられています。Pt900より硬く耐久性を持っているため鎖の形状にも適していること、加工コストをPt900より抑えられることなどが大きな理由となっています。

Pt1000以外の需要がある理由

純度が低いと加工しやすい

一般的に、貴金属は純度が高ければ高いほど価値があるとされています。しかし、宝飾品としては純度が高いが故のデメリットがあります。


前述のように、純度の高いプラチナは少し黒みがかっています。プラチナと称される白く光沢のある輝きを手に入れるためには、逆にある程度の混ざり物が入っているほうがよいのです。また、プラチナは純度が高ければ高いほど柔らかくなる性質を持っています。そのため、加工の際に傷がつく、想定外の歪みがでるといった問題点が発生しやすく、複雑で細やかな加工を行いづらいのです。さらに、成形後の伸びや曲がりを完全に予測することが難しいことからも、扱いにくい金属と言われています。


これらの理由から、宝飾品には純度の低いPt950やPt900、そしてPt850などが利用されることが多くなっているのです。

純度を下げる場合は何を混ぜている?

パラジウムやルテニウム

プラチナの純度を下げるために利用される金属のほとんどが「パラジウム」です。パラジウムは、プラチナと同じ白金族元素の一つで、さまざまな金属の合金に使用されています。パラジウムを混ぜることで、装飾用に適した硬度と光沢を手に入れることが可能です。


一方、パラジウムは、プラチナに比べ若干金属アレルギー反応が出やすいというデメリットがあります。Pt950程度の割合であればそれほど問題はありませんが、Pt900以下になるとアレルギー反応が出やすくなる場合があるので、注意が必要です。金属アレルギーを避けるために、ルテニウムやイリジウムといった金属を使用して純度を下げる方法もありますが、流通量としてはそれほど多くありません。

さらに詳しく知りたい方はこちら→金・銀・プラチナ・パラジウムなど「貴金属の特徴と価値について」

まとめ

プラチナも他の金属同様、純度によって分類されています。プラチナは、そもそも柔らかく加工しづらいため、純度によって用途の向き不向きがある金属です。しかし、各純度により需要があるため、今回ご紹介したポイントを押さえておくとよいでしょう。
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