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トルコ石と呼ばれるターコイズの特徴は?

爽やかなスカイブルーの色を持つターコイズ(トルコ石)。エジプトやアメリカなど、古代から世界各地で珍重されてきた、不透明のリン酸塩鉱物です。産出する鉱山によって、色合いやメイトリスクと呼ばれるマトリックスの出方が違い、独特の個性があります。今回は、そんなトルコ石にまつわるお話をまとめました。多孔質でもろい性質を持ち、さまざまな加工が施されることがある宝石なので、品質や評価についても学んでおくといいでしょう。

目次[非表示]

  1. 1.様々な色合いを持つターコイズ(トルコ石)
  2. 2.ターコイズは12月の誕生石
  3. 3.ターコイズの品質と評価
  4. 4.模造品ターコイズと本物の違い
  5. 5.まとめ

様々な色合いを持つターコイズ(トルコ石)

ターコイズは、含有成分の微妙な違いにより、色合いが大きく異なります。特に価値が高いと認められる色合いは、鮮やかなロイヤルブルー、あるいはロビンスエッグブルー(アメリカンロビンという鳥の卵のように鮮やかなスカイブルー)です。また、スパイダーウェブ上のマトリックスがきれいに入っているターコイズも、高い価値があるとされ、人気も高くなります。


このような色合いの違いは、含まれる成分が影響しています。鮮やかなブルーなら銅、淡いブルーやグリーン系はアルミニウムなど、成分によって色に違いが出るのです。鉱山によって色合いなどの個性が違うのも、ターコイズが生成される過程が違うからでしょう。


ターコイズの産地は世界各地にありますが、もっとも有名な産地は、昔のペルシャ、今のイランあたり。ターコイズの中でも非常に硬い性質で、宝飾品としての使用に耐えうる高品質な石が多く採掘されていました。ペルシャで産出されたターコイズが、トルコを経由してヨーロッパに渡ったため「トルコ石」と呼ばれるようになったという説があります。


アメリカ大陸も、ターコイズの一大産地として有名です。アメリカの先住民族やインカ帝国が装飾品として多く用いてきたという歴史もあり、アリゾナ州やネバダ州など、多くの鉱山で採掘されていました。しかし、近年は枯渇してしまった鉱山も少なくありません。枯渇した鉱山のターコイズは、相場も高騰気味です。


他には、中国やチベット、オーストラリアなどからもターコイズが産出されています。枯渇してしまった鉱山のターコイズは、ストックから少しずつ市場に流通させているので、どうしても価格は高くなりがちです。現在でも産出が続いている鉱山のターコイズは、品質にもよりますが比較的入手しやすい価格となっています。色合いだけで産地は判断できませんが、産地によって価格が大きく異なる点は把握しておきましょう。


ターコイズは12月の誕生石

ターコイズは12月の誕生石としても知られています。古くから勇気を与えてくれる石として、戦士の装飾品としても用いられてきました。現代では、旅人の守護石としても愛されています。世界中で珍重されてきた宝石のため、言い伝えも数多く残されている点が特徴です。


言い伝えのひとつに、ターコイズは「自分で買うよりも他人からプレゼントされた方が幸せを招く力が強くなる」といわれています。その一方で、「持っている人が浮気をしていると変色して知らせる」という言い伝えもあります。ターコイズにまつわる伝承は、他にもいろいろありますので、さらに詳しく調べてお客さまとの会話に生かしてみてはいかがでしょうか。


ターコイズの品質と評価

ターコイズの品質は、色合いとマトリックスの入り方、石質の緻密さにあります。ターコイズのモース硬度は、高品質のものでも6以下で、比較的もろい点が特徴です。高品質のターコイズでも、ナチュラルのままだと多孔質でもろいため、装飾品として使用し続けていると劣化します。ターコイズの耐久性を上げ、色つやを良くするため、人工処理として油などを用いたワックス処理が昔から施されてきました。


しかし、近年は人工処理の種類が増えてきています。透明樹脂を浸潤させたスタビライズド加工や、プラスチックやガラスなどに塗料を混ぜて鮮やかに見せるよう加工したものなどが出回り始めて、品質面で問題が起こりました。透明樹脂の浸潤の場合は、まだ本来の色や風合いは大きく変わりませんが、塗料を混ぜて染み込ませると、どんな色でも出せてしまい希少価値はなくなります。


ターコイズは、人工的な処理がどの程度行われているかによっても、評価が大きく分かれることを押さえておきましょう。同程度の状態であれば、何の処理も施していないナチュラルターコイズが、もっとも高い価値があるとして評価されます。また、ターコイズはカラットではなく、大きさがグレードを決める評価指標のひとつです。珊瑚やラピスラズリなど、不透明の宝石の多くは大きさでグレードを決めますが、ターコイズもその仲間です。


模造品ターコイズと本物の違い

ワックス処理を施したものや人工樹脂を浸潤させたターコイズは、まだ本物を素材としているため模造品ではありません。


模造品のターコイズは、ベースにハウライトやホワイトターコイズなど、ターコイズに似たマトリックスが入っている鉱物を、染料に漬け込んで染め上げたり、粉状のターコイズをプラスチック樹脂などで固めたりしたものです。このようなターコイズは模造品とされ、本物のターコイズほどの価値は認められません。


本物と偽物の見分け方は、ルーペを使った表面構造の確認、比重や光の屈折率など破壊しない方法でもある程度見分けがつきます。しかし、時には燃やしてみたり、希硫酸をかけてみたりするなどの検査でないと分からないこともあります。ターコイズの真贋は簡単に見分けられる場合もありますが、精巧な模造品になると専門家の力を頼るという判断も必要になるのです。


まとめ

ターコイズ、別名トルコ石の特徴について説明しました。世界中で昔から愛されてきたターコイズですが、その美しさともろさという特徴ゆえに人工処理が試みられ、模造品も多く出回るようになってきた経緯があります。今もターコイズは多くの人に愛されている宝石ですが、高い値段で買い取った現物が模造品だったということのないように、買い取りの際は鑑定書などを確認しておきたいものです。ターコイズの買い取りについて何かお困りのことがあれば、ぜひ当社にご相談ください。

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